エアコンの下からポタポタと水が落ちてきて、驚いたことはありませんか。
先日、わが家でそれが起きました。毎日つけていた除湿を、少し寒く感じて2回ほど消したり点けたりしただけです。そのあと暑くなって点け直したところ、30分ほどで大きな音を立てて水が漏れはじめました。
落ちてきた水はコップ1杯より多いくらい。フィルターは2週間前に掃除したばかりでした。自分で原因をたどって行き着いたのは、屋外のドレンホースです。
ところが、メーカーの修理の方に見てもらうと、原因はエアコンの中にありました。
- 除湿の途中で始まった水漏れ
- 掃除したばかりのフィルター
- ホースの先の黄色い汚れ
- 自分では見つからない本当の原因
この記事では、水漏れが起きたその場でやったこと、自分で原因を探したこと、修理に来てもらってわかったことをまとめました。同じことが起きた方の、最初の一手の参考になればうれしいです。
除湿中に起きた突然の水漏れ
水漏れは、何の前ぶれもなく始まったわけではありませんでした。あとから振り返ると、いくつかの条件が重なっていたのです。
ここでは、その日に何が起きたのかを時間の流れどおりに書いていきます。ご自分の状況と重なる部分がないか、照らし合わせながら読んでみてください。
毎日の除湿とつけ消し
その日まで、除湿は毎日つけっぱなしにしていました。夏のあいだ、ほとんど止めることなく動かしていたことになります。
ところがその日は、少し寒く感じました。それで2回ほど、消したり点けたりを繰り返したのです。
三十分後のポタポタ音
そのあと暑くなってきたので、除湿をつけ直しました。しばらくは何ごともなく動いています。
異変に気づいたのは、およそ30分後でした。ポタッ、ポタッと、思っていたよりずっと大きな音が聞こえてきたのです。見上げると、エアコンの下から水が落ちていました。
タオル三枚での応急処置
幸い、早めに気づけました。まず、近くにあった布団を急いで別の場所へ移します。
そのあと、大きめのバスタオル1枚と小さめのタオル2枚を使って水を受け止めました。最終的にタオルが吸った水は、コップ1杯より多いくらい。数十分でこの量ですから、気づくのが遅れていたらと思うとぞっとします。
- ぬれて困るものを先に移動
- 厚手のタオルで水を受ける
- 運転を止めて様子を見る
自分で探した水漏れの原因
エアコンは、部屋の空気から水分を取り出して外へ捨てる機械です。その水を屋外へ運ぶ管が、ドレンホースと呼ばれる細いホースになります。
このホースが詰まると、水の逃げ道がなくなります。水漏れしたとき、私が最初に疑ったのもここでした。修理の方に見てもらう前に、自分で確かめたことを順に書いていきます。
フィルターに問題はなし
最初に疑ったのはフィルターでした。ホコリが詰まると水漏れの原因になると聞いていたからです。
ところが、開けてみると大きな汚れはありませんでした。2週間前に掃除したばかりだったので当然かもしれません。ここは原因ではないと分かり、次を探すことになりました。
虫よけキャップの黄色いヘドロ
次に見にいったのが、屋外に出ているドレンホースの先です。わが家では、虫が入らないように防虫キャップを付けています。
そのキャップを外した瞬間、思わず声が出ました。黄色いヘドロのような汚れが、べっとりと付いていたのです。このときは、これが水の通り道をふさいだのだと思いました。
黄色いヘドロの正体
調べてみると、あの黄色い汚れはカビとホコリと水アカが混ざったものでした。エアコンから出てくる水は、汚れをわずかに含んでいます。それが暗くて湿ったホースの中に長くとどまると、こうなるのです。
お風呂のピンク汚れができる仕組みと似ています。ただし、汚れのもとになっている菌は別のものです。どちらも「暗い・湿っている・栄養がある」という条件がそろうと増えていきます。
お風呂のピンク汚れについては、こちらの記事で詳しく書いています。
水漏れしたあとにやったこと
原因らしきものが見つかっても、その日のうちに全部を片づけられるとはかぎりません。わが家の場合は、その日は雨が降っていました。
そこで、その日にできることと、修理までをどう乗り切るかを考えました。ここでやったことを5つ紹介します。
別のエアコンへの切り替え
まず、水漏れしたエアコンの使用をやめました。詰まったまま動かせば、また同じことが起きるからです。
幸い、わが家にはもう1台あったので、そちらに切り替えて過ごしました。1台しかない場合は、涼しい時間帯だけ短く使うなど、運転を控えめにするのが安全でしょう。
内部クリーンでの乾燥
止めたエアコンには、内部クリーンの機能を使いました。運転を止めたあと、送風で内部を乾かしてくれる機能です。
中が湿ったままだと、カビはさらに元気になります。乾かしておくだけでも、汚れの増え方は変わってくるはずです。
虫よけキャップはその日に洗浄
黄色いヘドロが付いていた虫よけキャップは、その日のうちに外して洗いました。
ホースの中の掃除は、していません。
すきまにビニールを入れた失敗
ここで、ひとつ失敗をしました。エアコンの下に大きめのビニール袋を広げて、落ちてくる水を受けようと考えたのです。
袋がずれないように、エアコンと壁のすきまへビニールを差し込みました。すると、本体から水が出てきたのです。中にはまだ水が残っていました。
あとから分かったのは、エアコンの内部には水の受け皿があるということ。そこにものが当たると皿が傾き、溜まっていた水があふれます。すきまにものを差し込むのは、やってはいけないことでした。
- 本体のすきまへの差し込み
- 内部へ押し込むタオルや紙
- 見えない場所への手探り
水を受けるなら、床にバケツを置いて、その上にタオルを敷くだけで十分でした。エアコンには触れないのが正解です。
掃除中にエアコンを壊してしまった話も、以前書きました。
管理会社への連絡
もうひとつ決めたのが、管理会社への連絡です。うちは賃貸で、エアコンは備え付けのものになります。
ホースの先を掃除する程度なら、入居者の手入れの範囲でしょう。ただ、詰まりが本体の中まで及んでいた場合は自分では手が出せません。設備が新しいうちは保証で対応してもらえることもありますし、自分でいじったあとだとその相談がしにくくなります。
今の住まいで水漏れが起きたのは初めてです。勝手に判断せず、その日のうちに主人が入居者用のアプリから不具合を連絡してくれました。
私は画面を見ていませんが、アプリにはエアコンのどこが不具合なのかを書き込む欄があるそうです。
賃貸の設備の点検については、こちらの記事もどうぞ。
→ 賃貸のガス点検って何をするの?初めて立ち会ったら、見られたのは2ヶ所でした
メーカー修理でわかった本当の原因
管理会社へ連絡したあと、修理に来てくれたのはエアコンのメーカーの方でした。わが家のエアコンはパナソニック製です。
ここからは、メーカーから連絡が来て、修理が終わるまでを順に書いていきます。
連絡から修理の日まで
数日後、メーカーの修理窓口から主人のスマホに連絡がありました。修理に来られる候補の日が、朝と昼の2つの時間でいくつか並んでいます。
とにかく早く来てほしかったので、いちばん早い日の朝を選びました。
当日、修理の方が来てくれました。
1リットルの水を流す確認
修理の方は、エアコンを開けてカバーを外しました。そして、エアコンの中から水を1リットルほど流します。
外のホースから出た水を受けると、同じくらいの量がたまっていました。それを見せてもらってから、原因の説明がありました。
原因はエアコン内部のホースの結露
修理の方の話では、原因はエアコンの中を通っているホースの結露でした。今年の夏の厳しい暑さで、エアコンの内部に水がたまってあふれたそうです。
わが家のエアコンは、外のホースと中のホースが本体の真ん中でつながっています。この作りだと、今回のような水漏れになるとのことでした。
修理では、エアコンの中のホースを強化してもらいました。
強化が終わると、もう一度1リットルの水をエアコンの中に流します。外のホースから出てくる水の量を、最後にまた見せてくれました。作業は30分ほどで終わり、費用はかかりませんでした。
除湿28度から冷房26度へ
夏の前から暑い日が続き、わが家はずっと除湿の28度で使っていました。そこに夏の暑さが重なって、結露したそうです。
修理の方からは、このエアコンは冷房の26度で使うのがいいと教えてもらいました。
もう1台とほかのメーカーの話
もう1台のエアコンは作りが違うので、心配ないそうです。
修理の方によると、今年はこうした結露による水漏れがたくさんあったとのこと。パナソニックだけでなく、ダイキンなどほかのメーカーのエアコンでも起きていると話していました。
エアコンの中のホースを強くしていかないと、この水漏れはなくならない、とも言っていました。
ドレンホース掃除の道具と注意点
今回の水漏れの原因は、ホースの先ではありませんでした。それでも、防虫キャップに黄色いヘドロが付いていたのは本当です。
ホースの先の詰まりは、専用の道具があれば自分で取れます。値段も高いものではありません。
ただし、やり方をまちがえると水漏れがひどくなったり、道具のほうを壊したりします。ここは調べたことをそのままお伝えしますね。
サクションポンプ
本来の道具は、サクションポンプと呼ばれる手動の吸引ポンプです。ドレンホースクリーナーという名前でも売られています。
ホースの先に当てて、レバーを引いて中の汚れを吸い出します。ホームセンターのほか、100円ショップで見かけたという声もあります。売り場は掃除用品のコーナーが多いようです。
エアコン掃除の業者の方に聞いてみたところ、ホームセンターで売っているこの器具で問題ないとのことでした。特別なものを取り寄せる必要はないそうです。
掃除機を使う場合
掃除機で吸い出す方法もありますが、あまりおすすめされていません。ホースの中には汚れた水があるので、それを吸い込むと掃除機の内部が濡れてしまいます。
故障やにおいの原因になりますし、電気を使う道具に水が入るのは危ないです。どうしても使うなら、弱か中にして2〜3秒ずつ区切って吸い、連続で回し続けないこと。ただ、専用のポンプを1つ買うほうが結局は安心でしょう。
押さずに引くという鉄則
いちばん大事なのがここです。サクションポンプは引くだけで使います。
うっかり押してしまうと、詰まっていた汚れた水がエアコン本体のほうへ押し戻されます。水漏れはかえってひどくなるので、押す動作はしないでください。
- ポンプは引く動作だけ
- ホースの先にバケツを用意
- 汚れた水が出るので顔を近づけない
- 古いホースは強く吸いすぎない
水漏れに備える三つの習慣
今回の水漏れでは、外から見える場所と、エアコンの中の両方に気になるところがありました。
そこで、今回のことを踏まえて続けることにした習慣を3つ挙げます。どれも手間はかかりません。
運転後の内部乾燥
冷房や除湿を使ったあとは、中を乾かしてから止めます。湿ったまま止めると、それだけカビが育つ時間を与えることになるのです。
新しい機種には、内部クリーンや内部乾燥といったボタンが付いています。運転を止めたあと、自動で送風に切り替えて中を乾かしてくれる機能です。
その機能がない機種でも、やることは同じです。冷房や暖房を切ったあと、送風に切り替えて30分ほど回すだけ。自動か手動かの違いで、中を乾かしている点は変わりません。前の住まいでは、私も切るときに必ず送風にしていました。
本体は開けずにまず相談
今回の本当の原因は、エアコンの中にありました。外からホースの先を見ても、そこまでは分かりません。
水漏れが続くときは、本体を自分で開けずに相談します。わが家は賃貸なので管理会社へ連絡し、水漏れから1週間ほどでメーカーの方に直してもらえました。
防虫キャップの半年点検
わが家で使っているのは、ダイソーで買った防虫キャップです。虫が入らないようメッシュが張られていて、2個入りで110円でした。
パッケージの裏には、効果の目安は設置後1年、本体に汚れが見えたら交換、と書かれています。あわせて「ホースの目詰まりを防ぐため定期的に清掃してください」とも。メーカー自身が、詰まることのある道具だと認めているわけです。
ここは正直に書いておきます。このキャップは引き換えの道具です。虫の侵入は防げますが、そのぶんホースの出口は狭くなります。網が汚れを受け止めてしまうからです。
それでも、わが家は付け続けます。前の住まいで長く虫に悩まされてきたので、外すという選択肢はありません。付けるなら掃除もセット、と考えることにしました。
交換の目安は、書かれている1年より短めに見ています。うちは4ヶ月であの黄色いヘドロでした。半年に一度は外して中を見る、くらいがちょうどよさそうです。

同じタイプのものは通販でも買えます。ホースの内径に合うかどうかだけ、先に確かめておいてください。
この手のキャップは、100円ショップで手に入ります。ワッツのオンラインショップにも、エアコンの排水ホース用の防虫キャップが110円で並んでいました。
エアコンの水漏れによくある質問
ここからは、エアコンの水漏れについてよく聞かれることをまとめました。私自身が今回つまずいた点も入っています。
水漏れに気づいたときの初動
まず運転を止めて、ぬれて困るものを移動させてください。そのあと厚手のタオルで水を受けます。原因を探すのは、水を止めてからで間に合います。
ドレンホース掃除の頻度
冷房や除湿をよく使う家庭なら、年に1回はホースの先を見ておくと安心です。エアコンをよく使う季節が終わったタイミングが分かりやすいでしょう。
防虫キャップの必要性
付けたほうがよいと思います。ドレンホースは虫の通り道になりやすいからです。ただし網に汚れが溜まるので、半年に一度は外して中を確認してください。付けるなら掃除もセット、と考えるのが現実的でしょう。
賃貸での修理費の負担
わが家の場合、メーカーの修理で費用はかかりませんでした。一方で、ドレンホースの先の掃除は入居者の負担になることが多いようです。エアコン掃除の業者の方に聞いたところ、ホースの掃除なら自腹になるだろうとのことでした。判断は物件や契約、故障の中身によって変わります。自分で分解して壊すと話がややこしくなるので、迷ったら先に管理会社やメーカーへ確認してください。
本体から出る水の心配
エアコン掃除の業者の方に聞いたところ、詰まっているときに本体から水が出てくるのはよくあることだそうです。基板への影響も、うちの状態なら心配ないだろうとのことでした。ただし実際に見てもらったうえでの話ではありません。不安があれば業者に確認してください。
掃除機での代用の可否
できなくはありませんが、汚れた水を吸い込んで掃除機が壊れる恐れがあります。専用のサクションポンプを用意するほうが安全です。
修理を頼む目安
ホースの先を見ても原因が分からないときや、掃除しても水漏れが止まらないときです。わが家のように、エアコンの中のホースの結露で水漏れすることもあります。本体の中は自分で開けずに、賃貸なら管理会社、そうでなければメーカーへ相談してください。
除湿と冷房の使い分け
修理の方からは、わが家のエアコンは冷房の26度で使うのがいいと教えてもらいました。水漏れが起きたのは、除湿の28度で使い続けた夏です。除湿と冷房の電気代の違いは、こちらの記事にまとめています。
内部クリーンの効果
内部クリーンは、すでにある詰まりを取る機能ではありません。中を乾かしてカビが増えるのを抑えるための機能です。詰まりを取る作業とは別に、予防として続けるものと考えてください。この機能が付いていない機種でも、運転を切ったあとに送風を30分ほど回せば同じことができます。
まとめ
わが家の水漏れは、自分で見つけたホースの先の汚れではなく、エアコンの中のホースの結露が原因でした。
- 水漏れの原因は内部ホースの結露
- 連絡は入居者用アプリから管理会社へ
- 作業は約30分で費用なし
- すきまにものを差し込むのはNG
- 防虫キャップは半年に一度点検
エアコンから水が落ちてきたら、まずは運転を止めて水を受けてください。ホースの先を見ても原因が分からなければ、本体は開けずに管理会社やメーカーへ相談してみてください。


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