【ネタバレ】映画「白鳥とコウモリ」原作未読で観た正直な感想

映画 白鳥とコウモリ 原作未読で観た感想のアイキャッチ

【ネタバレ注意】
この記事は、映画「白鳥とコウモリ」の犯人と結末にふれています。
まだご覧になっていない方は、観てから戻ってきてくださいね。

映画「白鳥とコウモリ」を、主人と子どもとの3人で観てきました。原作は東野圭吾さんの上下巻の長編ミステリーです。

大好きな作家さんなので、いつもなら必ず先に読んでから観にいきます。でも今回は「上下巻かぁ、ちょっと大変そうだな」と後回しにしているうちに、結局読まないまま映画館へ。

やっぱり読んでおけばよかった。観ている途中で「あれ、なんで?」と引っかかるところが、いくつも出てきたんです。

家に帰って、原作を読んでいた子どもに聞いて、やっと腑に落ちました。同じところで首をかしげた方もいるんじゃないかと思って、この記事を書いています。

目次

145分は前後編に分けてほしかった

原作は上下巻の長編です。だから映画も前編と後編に分けてくれたほうが、私のような原作未読の人間には分かりやすかったんじゃないかなと思いました。

上映時間は145分。2時間25分です。長いよ、とは前から聞いていました。

実は少し前に観た「ちいかわ」の映画で、終わる頃にはトイレに駆け込んでいます。同じ失敗はしたくありません。

そこで今回は準備をしていきました。塩分をとると利尿作用が抑えられる、と聞いたことがあったんです。

やったのはこの3つです。

  • コンビニで塩豆大福を買って、観る前に食べる
  • 映画館に入ってすぐトイレをすませる
  • 席に座ってから塩飴をひとつ
コンビニで買った豆いっぱい塩豆大福のパッケージ
コンビニで買った「豆いっぱい 塩豆大福」198円

買ったのは「豆いっぱい 塩豆大福」。198円(税込213.84円)で、北海道十勝産の小豆が使われています。トイレ対策のつもりで買ったのに、豆がごろごろ入っていておいしくて、得した気分になりました。

これで準備万端です。

結果はというと、終わってから一応トイレには行きましたが、すごく行きたいという感じではありませんでした。本当に塩のおかげなのかは分かりませんけれど。

そういえば子どもは、映画館では必ずポップコーンを食べます。あれも塩味だから、理にかなっているのかもしれません。

ただ、うちの子は終わりのほうになるとなぜかむせて咳き込みます。この日も咳き込んでいました。これも毎回なので、もう恒例です。

ちなみに終わったあと、けっこうたくさんのお客さんがトイレに駆け込んでいましたよ。

観ながら引っかかった2つの謎

まず話の入り口です。2017年、弁護士の白石健介さん(中村芝翫さん)が殺されます。そこへ倉木達郎さんという男性が現れて、自分がやったと名乗り出る。ここから物語が動き出します。

ミステリーとしてはとてもよくできているのに、原作を知らない私には途中で置いていかれた場面がありました。特に分からなかったのが次の2つです。

どちらも「そこ、飛ばされてない?」という感じで、しばらく頭に残ってしまいました。まずは私がどこで止まってしまったのかを書いておきます。

①公衆電話の防犯カメラでなぜすぐ自首したのか

倉木達郎さん(三浦友和さん)の家に、刑事さんが2人たずねてくる場面があります。そのうちの1人、五代努さん(柄本佑さん)が「公衆電話に防犯カメラがある」と口にします。

するとそのとたん、倉木さんが「私がやりました」と自首してしまうんです。

ここが本当に分からなくて。なぜあの一言で、すぐ自分がやったと言い出したのか。

公衆電話で真犯人が話しているのを見たのかな、とも思ったのですが、そんな場面はありません。ずっと引っかかったまま観ていました。

ちなみにこの場面、子どもに聞いたら「別に引っかからなかった」そうです。原作を読んでいるかどうかで、こんなに見え方が違うんですね。

②遺産を渡したかったのは織恵さんか洋子さんか

もうひとつは、小料理屋の女将・浅羽洋子さん(風吹ジュンさん)と、娘の織恵さん(井川遥さん)のところです。

「1年くらい前からいい人ができたらしい」と元夫が話す場面がありました。織恵さんのいい人って、もしかして倉木さんのこと?遺産も織恵さんに渡すつもりだったの?

でも年齢を考えたら、お母さんの洋子さんのほうじゃないの?と、そこでも頭の中が「?」でいっぱいになってしまいました。

原作を読んだ子どもに聞いて分かった真相

家に帰ってから、原作を読んでいた子どもに「あれ、どういうこと?」と聞いてみました。そうしたら、するすると謎が解けていったんです。

映画と原作で違うところもあるかもしれませんが、教えてもらった話でようやく全部つながりました。

真犯人は織恵さんの息子だった

白石弁護士(中村芝翫さん)を殺したのは、織恵さんの息子でした。

倉木さんとのやり取りのメールを見て、1984年の事件の本当の犯人が白石弁護士だったと知ってしまったそうです。

冤罪で追いつめられた祖父の無念を晴らすため。私はそう受け取っていました。

でも、それが違うんです。祖父のためではない。ただ人を殺したい。その気持ちが先にあって、白石弁護士の過去は、殺す相手を決めるための材料になっただけ。

子どもに言わせると「ただただヤバいサイコパス」。しかもそれは、映画でもちゃんと語られていたそうです。

ただ、少年がいじめられているような場面はありません。「人を殺したいと思っていた」と、弁護士がセリフで話すだけです。

ここがいちばん怖いところでした。

では、白石弁護士のほうはなぜ人を殺したのか。こちらは1984年の話です。

殺されたのは、悪徳な金融ブローカーでした。白石弁護士のお婆さんが、その男に財産をだまし取られていたんです。

この真相にたどり着くのが、白石弁護士の娘・美令さんと、倉木さんの息子・和真さん。2人で愛知県まで足を運び、当時その近くに住んでいたお爺さんから話を聞いて、少しずつ確かめていきます。

自分の親を信じたい者どうしが並んで歩く。この道のりが物語の芯なんですね。

倉木達郎が背負ったもう一つの罪

その事実を、倉木さんは織恵さんから聞きます。そして孫のような年の少年をかばって、自分がやったと自供した。

そう聞いた瞬間、あの自首の場面の意味がまるで変わりました。追いつめられて白状したのではなく、先回りして罪をかぶりにいったんですね。

しかも倉木さんは、1984年のときも同じことをしています。凶器の指紋を拭って、証拠を消していたそうです。人の罪を2度もかぶった人だったんですね。

腑に落ちなかったところが、全部「かばうため」でつながりました。原作を読んでいたら、また違う見え方をしたんだろうなと思います。

映画では描かれなかったところ

ここまで分かっても、私と主人でもうひとつ引っかかったことがあります。

そもそも、白石弁護士が殺される場面が映画にはありません。車の中で遺体が見つかるところから始まります。

ただ、これは原作にもないそうです。映画が削ったわけではなく、もともとそういう作りのお話なんですね。

いちばん引っかかったのはここです。倉木さんは、織恵さんの息子が犯人だと、どうやって知ったのか。その場面が映画にはないんです。

子どもに聞いたら、織恵さんから聞かされるのだそうです。でも観ているだけでは分かりません。かばうと決めたからには、知る瞬間があったはずなのに、そこがすとんと抜けている。

やっぱり145分では入りきらなかったんだと思います。前編と後編に分けてくれていたら、ここも描けたんじゃないでしょうか。

思いがけず出てきた中日ドラゴンズ

物語の中に、中日ドラゴンズファンという話が何度も出てきます。

実はうちの主人が中日ファンなんです。しかも1984年に中日が巨人に14連勝した、まさにあの頃からの。

主人も原作を読まずに観たので、まさか中日の話が出てくるとは思っていなかったようで、隣で驚いていました。

私はというと、野球のことはさっぱりです。中日ファンと言えるほどでもありません。ただ、子どもと2人でドアラだけは好きなんです。

主人は選手の話、私たちはドアラの話。同じ中日でも、見ているところがまるで違います。

1984年と2017年、2つの事件をつなぐ年号が、うちにとっては別の思い出とも重なった映画になりました。映画の帰り道も、結局その話になりました。

東野圭吾さんのこと

倉木達郎は大腸がんのステージ3で、余命がそう長くないという設定です。だからこそ、自分が犠牲になればいいと思ったのかなと感じました。

倉木さんの息子(松村北斗さん)と白石弁護士の娘(今田美桜さん)が、「自分の父はこんな人じゃない」と真相をたどっていく。最後はこの2人の物語で終わります。

東野圭吾さんは今年7月に、大腸がんで亡くなりました。作品の設定と重なって、観ている間もあとからも、どうしても東野さんのことを思い出してしまいました。

これから新しい作品が読めないんだなと思うと、やっぱり寂しいです。

まとめ

原作を読まずに観た人の、正直な感想でした。

  • 引っかかるのは「自首の場面」と「遺産の相手」の2つ
  • どちらも真犯人をかばうため、と分かると全部つながる
  • 1984年と2017年、2つの事件が最後に一本になる

原作を読んでから観たほうが、間違いなく味わいは深いと思います。でも私のように、分からないまま観て、あとから答え合わせをするのも悪くありませんでした。

上下巻、これから読んでみようかなと思っています。

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この記事を書いた人

50代になってからパソコンをやり始めてブログに挑戦!
食べ物の事、旅行、お出掛けした事などをブログに書いています
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